4月3日(木)にトランプ関税が発表されてから、世界中の株式市場は大混乱…
Xには「リーマンショック級」「世界恐慌がくる」なんて不安を煽るポストも増えました。
4月7日(月)にはダイナミックサーキットブレーカーが発動。ストップ安も続出しました。
なんでもかんでも売られる相場…
まさにパニック売りでした。
すると一転、4月10日にトランプ大統領が追加関税を90日間延期することを発表し、株価は急反発。そして翌日には再び急降下…

こんな相場、難しすぎます…
まだまだ相場は不安定。今回の騒動が落ち着いたとしてもトランプ関税の影響への投資家の不安は大きいはず。
となれば、資金が入ってくるのは「トランプ関税の影響を受けにくい銘柄」であり、私自身も、そういった銘柄を監視リストにいれたり、長期投資で狙っていきたいなぁと考えています。
そこで、私なりに調べてみた内容をブログにまとめてみました。
デイトレを始めて1年半。新NISAも始めたばかり。まだまだ株の知識は未熟ですが、温かい目で読んでいただけると嬉しいです。
※当記事の情報収集期間は4月7日~4月11日です。
※この記事は、株式投資やデイトレードを推奨するものではありません。また、個別銘柄の推奨もしておりません。株価の上昇下落を予想するものでもありません。投資は自己責任でお願いいたします。
トランプ関税の影響を受けにくい業種・セクター
一般的に、トランプ関税の影響を受けにくいと言われる業種・セクターは内需株・ディフェンシブ株です。
まずは、それらのセクターと事業内容を確認していきます。
内需株とは?
⇒日本の景気や暮らしに関係するビジネスで、国内での売上がメインの会社の株。生活に身近な業種が多くなっています。
業種・セクター | 事業内容 |
---|---|
小売業 | スーパー、コンビニ、百貨店、アパレルなど |
外食・サービス | 飲食店、美容室、ジムなど |
建設業 | 公共工事、住宅建設など |
不動産業 | 住宅やマンションの管理・販売 |
陸運業 | 鉄道、運輸など |
医療・介護関連 | 病院、介護施設運営 |
ディフェンシブ株とは?
⇒景気が悪くなっても売上が落ちにくい、安定感のある会社の株。生活インフラや生活に欠かせないサービスを提供している企業など。
業種・セクター | 事業内容 |
---|---|
電力・ガス | 電力会社、ガス会社 |
医薬品 | 医薬品メーカー |
食品 | 加工食品・飲料メーカー |
通信 | 携帯・固定通信 |
日用品 | 紙製品、洗剤、化粧品など |
保険 | 生命保険、損害保険など |
上記は一般的な分類ですが、業種によっては、内需かつディフェンシブ、と両方に該当するものもあり、はっきりと区別できないことがあります。例えば「電力・ガス」は内需でもありディフェンシブ銘柄でもあるので、両方に属するセクターです。
また、内需・ディフェンシブ銘柄であっても、トランプ関税の影響を受けるセクターもあります。
保険業については、一般的にはディフェンシブと言われますが、投資運用収益や金利の動向に左右される面を持っています。
さらに、まだ未確定ですが、医薬品に関しては4月9日時点で追加関税の対象となる可能性が出ているので注意が必要です。

内需だから、ディフェンシブだから、という理由で安易に株を買っていいわけではないんですよね…
円高恩恵銘柄
トランプ関税が懸念される相場では、円高ドル安に動きやすくなる、というのが一般的な見方のようです。
その証拠に、ドル円は147円→142円台へ円高になる瞬間も(4月11日時点)。
円高になると、海外からの仕入れ価格が下がるため、食品・外食・小売りなどのセクターにはメリットになります。
間接的に注目される”守りのセクター”だと考え、銘柄を調べる時の参考にしました。
投資先として意識したいポイント
業種・セクターを絞っても、具体的な投資先としてはまだまだ絞り切れません。
そこで、意識したいのが以下のポイントです。
- 業績が堅調、できれば増収増益
- 株主還元(配当利回り、株主優待、自社株買いなど)
- 株価の割安さ
- チャートの上昇トレンド、年初来高値など(テクニカル分析)
これらのポイントを意識しながら、トランプ関税発表~発動までの値動きを見て、気になるセクターと個別銘柄を調べていきました。
気になるセクター7つ
内需・ディフェンシブ銘柄を中心に、トランプ相場でも株価上昇が期待できるセクターをピックアップしました。

私の主観で選んでいますので、参考程度にしてくださいね。
個人的に気になっているセクターは7つです。
①小売業(スーパー・ドラッグストア・100円ショップ)
- 売上の多くが日本国内のため、トランプ関税の影響を受けにくい
- 食料品や日用品を扱うスーパー、ドラッグストアなどは、景気が悪くても安定した需要が見込まれる
- インフレ時は仕入れコストの上昇を「値上げ」によってカバーしやすく、利益を維持しやすい(商品の値上げが重要)
- 海外からの輸入が多いと、円高恩恵を受けやすい
- 安定配当や株主優待制度を導入している企業が多く、長期投資に向いている
- インフレで物価が上昇すると、節約志向で100円ショップやディスカウントショップの需要が伸びる可能性
- 百貨店については、インバウンド恩恵ですでに株価が高くなっている(割高感)
▼スーパー・コンビニ
銘柄名 | 証券コード | メモ |
---|---|---|
イオン | 8267 | 総合スーパー大手。金融や不動産まで幅広い事業を展開 【4/11本決算:減益。来期は2期ぶりに過去最高益を更新する見通し、5期連続増収へ】 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
ユナイテッド・スーパーマーケットHD(USMH) | 3222 | 首都圏の食品スーパー大手。マルエツ、マックスバリュなど ※4/11年初来高値更新 |
セブン&アイHD | 3382 | コンビニ・スーパー両方を展開。買収問題で話題に。 |
トライアル | 141A | 九州地盤のディスカウントスーパー運営。西友を買収。 |
ライフコーポレーション | 8194 | 食品スーパー大手 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
神戸物産 | 3038 | 業務用スーパー ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
アクシアル リテイリング | 8255 | 新潟地盤の食品スーパー ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
平和堂 | 8276 | 滋賀地盤のスーパー。中国に百貨店進出 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
フジ | 8278 | 四国最大スーパー。マックスバリュ西日本と経営統合 ※4/10年初来高値更新 |
ヤオコー | 8279 | 埼玉地盤の食品スーパー中堅 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
ベルク | 埼玉地盤の食品スーパー ※4/11年初来高値更新 |
▼ドラッグストア
銘柄名 | 証券コード | メモ |
---|---|---|
ツルハホールディングス | 3391 | ドラッグストア大手。株主優待も人気。 【4/11決算&IR:イオンの子会社に】 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
ウエルシアホールディングス | 3141 | イオン子会社のドラッグストア大手 【4/11決算&IR:ツルハの完全子会社に】 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
マツキヨココカラ&カンパニー | 3088 | 都市型ドラッグストアの代表格。マツキヨ、ココカラファイン ※4/10年初来高値更新 |
クリエイトSD | 3148 | 大手ドラッグチェーン ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
コスモス薬品 | 3349 | 九州が地盤のドラッグストア ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
スギHD | 7649 | 中部地盤のドラッグストア ※4/11年初来高値更新 |
サンドラッグ | 9989 | ドラッグストア大手 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
クオールHD | 3034 | 調剤薬局大手 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
日本調剤 | 3341 | 調剤薬局大手 ※4/11年初来高値更新 |
【気になる銘柄】スギHD(7649)
4月10日に本決算を発表。30期連続増収、3期連続最高益更新。市場予想を上振れる着地となりました。4月11日時点の株価は上場来高値を更新しています。
【気になる銘柄】ツルハ(3391)、ウエルシア(3141)
4月11日に、イオンがツルハとウエルシアを統合し、日本最大のドラッグストアグループにまとめることが発表されました。今後の流れが少し複雑ですが…
①イオンはツルハの株を買い足し、保有割合を約27%へ(持分法適用関連会社)へ。
(8月末にツルハは1:5の株式分割)
②ツルハがウエルシアに「株式交換」を実施し、完全子会社化。2025年12月1日に実施。ツルハ1.15株:ウエルシア1株。(ウエルシア株を100株を保有していると、ツルハ株115株を受け取ることになる)。ウエルシアは11月27日に上場廃止。
③ここまでで、イオンがツルハの議決権50.9%以上をもっていなければ、TOBを実施。その場合は、12月上旬ごろから1株あたり11,400円で買い付けを行う。
④経営統合後もツルハは上場維持
↑すごい大規模な経営統合ですね✨
上記IRの思惑ニュースが場中に報道され、ツルハとウエルシアの株価は急騰しました。
なお、2社とも11日引け後に本決算の発表もありました。

段階的に経営統合を行っていくようなので、「ツルハがTOBされるから、11,400円までは買いだ!」と飛びつくのは少し安易なのかもしれませんね…(ツルハ終値10,900円、PTSは10,780円)
▼その他小売り
銘柄名 | 証券コード | メモ |
---|---|---|
パン・パシフィック・インターナショナルHD | 7532 | ドン・キホーテ。アジア出店あり |
ニトリHD | 9843 | 家具・インテリアの最大手。円高恩恵の代表格 |
良品計画 | 7453 | 無印良品。スキンケア商品のヒットもあり、業績好調。海外展開あり 【4/11決算2Q:上方修正、過去最高益予想を上乗せ】 ※4/10年初来高値更新 |
パルグループ | 2726 | スリーコインズ。女性に人気のアパレルブランドも持つ。 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
セリア | 2782 | 100円ショップ ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
キャンドゥ | 2698 | 100円ショップ |
ゲオHD | 2681 | 映像レンタル店から中古品の買取・販売が主力に。 |
トレジャー・ファクトリー | 3093 | 首都圏でリサイクル店を展開。節約志向で需要増 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
【気になる銘柄】ゲオHD(2681)
任天堂Switch2や新作iPhoneの発売で、中古機・中古スマホの流通が活発になりそうです。また、古着店(セカンドストリート)をアメリカに出店しており、インフレから節約志向にある中で事業への追い風を期待したいところ。(個人的な見解です)
②小売業(アパレル)
- 売上の多くが日本国内のアパレルブランドは、トランプ関税の影響を受けにくい
- 海外展開をしている企業は、関税や為替の影響などに左右される
- 景気の影響をある程度受けやすいセクター。日本がインフレならば、業績好調が期待できる
- 自社ショップの割引など、株主優待制度を導入している企業が多い
銘柄名 | 証券コード | |
---|---|---|
ファーストリテイリング | 9983 | ユニクロ。日経平均寄与度が高い。世界展開 【4/10決算2Q】上方修正、増配 |
ユナイテッドアローズ | 7606 | 人気セレクトショップ大手 |
しまむら | 8227 | 郊外型の低価格ファッションを展開。 |
アダストリア | 2685 | カジュアル衣料大手。イトーヨーカドーの衣料品専売。 |
青山商事 | 8219 | スーツの「洋服の青山」を展開。100円ショップ「ダイソー」も |
AOKIホールディングス | 8214 | スーツの「AOKI」。快活CLUBなど多角経営 |
バロックジャパンリミテッド | 3548 | 若い女性向けアパレルの企画販売。中国でも。 |
丸井グループ | 8252 | 若者向けファッションビルのテナント運営と、エポスカードを中心としたフィンテック事業 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
ワークマン | 7564 | 作業服・関連用品の専門チェーン最大手 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
JINS HD | 3046 | メガネのJINS ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
【気になる銘柄】JINS HD(3046)
4月11日に2Q決算を発表。今期経常30%上方修正、最高益予想をさらに上乗せ、配当も大幅増額へ。インバウンド需要もあり、高単価商品が好調に推移。
③通信
- スマホやインターネットなどの通信費はなくてはならない生活必需品。景気に左右されにくく、トランプ関税の影響を受けにくい
- ストック型ビジネスで収益が安定している
- 個人契約は飽和しているものの、IoT、5G、クラウド、法人向け通信など、新しい分野への需要拡大が見込める
- 高配当株が多く、長期投資に向いている
銘柄名 | 証券コード | メモ |
---|---|---|
日本電信電話(NTT) | 9432 | ドコモ。国内通信最大手。IOWN構想で話題。安定配当。 |
KDDI | 9433 | au。配当利回りが良く、株主優待も人気。 |
ソフトバンク | 9434 | 通信会社ではあるものの、投資会社的な側面も。高配当。 |
楽天グループ | 4755 | 楽天モバイル。通信事業だけでなく、楽天市場、金融、旅行、電子書籍など幅広く展開。 |
④外食
- 売上高の多くが国内の内需銘柄は、トランプ関税の影響を受けにくい…かもしれない
- 関税や為替の影響によって、原材料のコスト上昇は懸念点。また、人件費や物流コストも上がっている。価格転嫁ができる企業が強い
- 賃金上昇などを背景に外食にお金を使う人が増えれば、売上増も期待できる
- 株主優待が人気のため、長期投資の候補になりやすい
銘柄名 | 証券コード | メモ |
---|---|---|
すかいらーく | 3197 | ファミレス最大手。ガスト |
クリエイト・レストレンツHD | 3387 | 外食チェーン大手 |
FOOD&LIFE COMPANIES | 3563 | スシロー。アジアに進出 ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
くら寿司 | 2695 | くら寿司。優待の廃止→復活で株価が乱高下 ※4/11年初来高値更新 |
壱番屋 | 7630 | カレー専門店「ココイチ」。海外出店加速 |
吉野家HD | 9861 | 牛丼の「吉野家」。はなまるうどん。 |
ゼンショーHD | 7550 | すき家、はま寿司、ココスなど |
コロワイド | 7616 | 外食大手。牛角、かっぱ寿司、大戸屋など ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
モスフードサービス | 8153 | モスバーガー ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
トリドールHD | 3397 | 丸亀製麺。グローバルに出店拡大 |
物語コーポレーション | 3097 | 外食中堅。「焼肉きんぐ」 ※4/11年初来高値更新 |
⑤IP・コンテンツ・ゲーム
- 物理的な製品ではなく、物語・キャラクター・音楽・映像などの無形資産は、トランプ関税の影響を受けにくい
- 大型IP(知的財産、キャラクターなど)は、グッズ化・映画化・ゲーム化・海外展開など収益化手段が豊富
- 日本のアニメやゲーム需要の高まり
銘柄名 | 証券コード | メモ |
---|---|---|
任天堂 | 7974 | 「マリオ」「ゼルダ」「ポケモン」など世界級IPを保有。Switch2が6月に発売 |
バンダイナムコ | 7832 | 「ガンダム」「ドラゴンボール」など大型IPを保有 |
カプコン | 9697 | ゲームソフト大手。「モンハン」「バイオハザード」など人気作品多数 |
コーエーテクモHD | 3635 | ゲーム会社。代表作は「信長の野望」「三國志」「無双シリーズ」など ※4/10年初来高値更新 |
スクウェア・エニックスHD | 9684 | ファイナルファンタジー、ドラクエ |
セガサミー | 6460 | ソニック、龍が如く |
東宝 | 9602 | 映画配給大手。「ゴジラ」「名探偵コナン」「呪術廻戦」など ※4/10、4/11年初来高値更新(2日連続) |
KADOKAWA | 9468 | 出版・アニメ・ゲーム・動画など幅広いIPを保有。IP創出に強み ※4/10年初来高値更新 |
東映アニメーション | 4816 | 「ワンピース」「ドラゴンボール」「プリキュア」など世界的アニメの制作元 |
ソニーグループ | 6758 | ゲーム・映像・音楽を統合したエンタメ企業。プレイステーション事業 |
サンリオ | 8136 | キャラクターライセンス事業が好調。海外人気も。 |
カバー | 5253 | Vtube。主力は「ホロライブ」。海外人気が高い |
ANYCOLOR | 5032 | Vtube。主力は「にじさんじ」 |
⑥IT・ソフトフェア
- 物理的なモノではないため、トランプ関税の対象にならない
- 主要顧客は国内企業や官公庁であることが多く、内需株
- DX化、ITセキュリティの強化など事業環境は追い風
- 銘柄によっては株価が割高傾向
銘柄名 | 証券コード | メモ |
---|---|---|
オービック | 4684 | システム構築からコンサルまで。30期連続で増益。高利益率 |
NEC | 6701 | 通信設備で国内トップ |
ベイカレント | 6532 | IT総合コンサル 【4/10本決算】最終利益21%増、11期連続最高益、増配 ※4/11年初来高値更新 |
SCSK | 9719 | 住友商事系のSler |
【気になる銘柄】NEC(6701)
2024年3月末に1株→5株の株式分割を行い、株価は3000円前後に。
顔認証や監視カメラなどのセキュリティ系IT、自治体や官公庁向けのITインフラ・DX化、5G通信、防衛関連、マイナンバーなど国策に絡む事業が多い。量子コンピューターなどの話題の先端技術にも取り組む。
⑦タバコ(JT)
チャートを見ていて気になったのが、日本たばこ産業(JT/2914)です。
タバコ事業を中心に、食品・医薬品も手掛けるディフェンシブ銘柄の代表格。
海外売上高も多く内需銘柄ではありませんが、トランプ関税の影響で相場が乱高下する中で、株価は堅調な推移を示しています。
- タバコは嗜好品であり、需要が安定しやすい
- 海外売上比率が高いものの、現地法人が多く、関税の影響を受けにくいかも
- 海外売上比率が高いため、円安恩恵。円高は逆風になる可能性も
- 高配当で個人投資家に人気あり
年初来高値を更新した銘柄
4月10日未明、追加関税の90日延長が発表されると、先物は急反発。
この日、日経平均は2,894円高となり、史上2番目の上げ幅となりました。
多くの銘柄が急反発した中、ここまでの相場の下落に耐え、年初来高値を更新した銘柄もあります。
追加関税の延期発表は朗報ですが、まだ関税がなくなったわけではありません。
先行きの不透明感から、内需・ディフェンシブ銘柄を中心に多くの資金が入っていました。
そこで、上記で紹介しきれなかった銘柄についても、記録しておきます。
▼4月10日の年初来高値(東証プライム・43銘柄より)
2269 明治ホールディングス(食料品)
2282 日本ハム(食料品)
2594 キーコーヒー(食料品)…レビューラーコーヒー大手
3475 グッドコムアセット(不動産業)…東京23区内で投資用ワンルームマンション「GENOVIA」展開
3763 プロシップ(情報・通信業)…会計パッケージシステムの開発・販売
4676 フジ・メディアHD…※アクティブファンドの大量保有報告あり
6332 月島HD(機械)…水道関連
8043 スターゼン(卸売業)…食肉卸最大手
8129 東邦ホールディングス(医薬品)
8174 日本瓦斯(電力・ガス)
9007 小田急電鉄(陸運業・鉄道)
9072 ニッコンHD(陸運業)…自動車輸送の最大手。ホンダ向け主力
9302 三井倉庫HD(倉庫・運輸)
9474 ゼンリン…地図情報
9543 静岡ガス(電力・ガス)
9601 松竹…歌舞伎座、映画・演劇。不動産賃貸業が収益の柱
9869 加藤産業(卸売業)…加工食品卸の大手
▼4月11日の年初来高値(東証プライム・42銘柄より)
1419 タマホーム(建設業)
2269 明治ホールディングス(食料品)※2日連続
2288 丸大食品(食料品)
2594 キーコーヒー(食料品)※2日連続
2918 わらべ日洋(食料品)…中食業界トップ。セブンイレブン向け中心
3328 BEENOS(小売業)
3475 グッドコムアセット(不動産業)※2日連続
3963 シンクロ・フード(情報)…飲食店.com
5481 山陽特殊製鋼(鉄鋼)
6332 月島HD(機械)※2日連続
6706 電気興業(電気機器)
7818 トランザクション…デザイン雑貨などの企画・製造・販売
8043 スターゼン(卸売業)※2日連続
8129 東邦ホールディングス(医薬品)※2日連続
9072 ニッコンHD(陸運業)※2日連続
9601 松竹※2日連続
ひとつの参考情報として、見ていただければ幸いです。
トランプ関税の影響を調べてみた感想

これまで注目していなかった銘柄がたくさん見つかりました!
すべての銘柄を網羅できているわけではありませんが、セクターの代表格や年初来高値更新など、気になる銘柄を中心にご紹介させていただきました。
昨年までの相場とは違い、ここからは内需・ディフェンシブ銘柄、円高恩恵銘柄を中心に監視をしていくのがよさそうかな、と思っています。
関税の影響がどうなるか、まだまだ分からない相場が続きそうですしね…
為替の動きも不安定です。日銀の利上げもどうなるか分からなくなってきました。
そして、5月下旬~6月にかけては決算シーズンに突入します。日本は3月期の本決算が多いため、来期の予想がどのように示されるのか注目です。
個人的に心配なのは…日本企業は、ただでさえ保守的な見通しを出すところが多いと言われています。
今回のトランプ関税の影響で、先行きの不透明感からいつも以上に保守的な見通しを出したり、予想を未定にしたり、増配が期待される企業が配当額を据え置きにしたり…

下方修正や減配する企業も出てくるかも…
悪材料のIRが出れば、株価の下落要因になってしまいます。
そのため、今後トレードする銘柄は、これまで以上に慎重に選んでいきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※繰り返しになりますが、この記事でご紹介したセクターや個別銘柄について、投資を推奨するものではありません。あくまで個人的な見解でまとめております。また、掲載情報は記事執筆時点をもとにしております。最新情報についてはご自身でご確認いただき、投資は自己責任でお願いいたします。
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